自分が何をしたいのか、どう在りたいのかわからない…
そんな状態に陥ってしまうことってありますよね。
自分を見失ってしまうと、出口のない迷路に迷い込んだ感じで、生きる意味がわからなくなることも。
そこで今回の記事では、自分がわからないときの心理や原因、気持ちを整理する対処法を紹介します。
自分がわからない心理
まずは、自分がわからない心理を紐解いていきましょう。
将来がイメージできず悲観的
自分のことがわからないとき、人はこの先の未来が見えづらくなります。
将来がイメージできないために、「自分はこのままでいいのだろうか」「どうなっちゃうんだろう…」と悲観的になりやすいんです。
自分の存在価値を見失えば、モチベーションも下がってしまう一方です。
何に対しても無感情
自分がわからないとき、何に対しても無感情になるものです。
何をしていても楽しいと思えず、何を見ても感動できない虚無な状態。
心にぽっかり穴が空いたような感じかもしれません。
仲間内でワイワイ盛り上がっているときも、心から楽しむことができず、周囲に心配されることも。
自分のことが好きになれない
自分がわからない人にみられる特徴的な心理として、自己肯定感が低く、自分のことを好きになれずにいることが挙げられます。
本当は素敵な魅力がたくさんあるのに、それが見えなくなっている状態です。
長所は見つけられないのに、短所やコンプレックスばかり目につく場合、ますます落ち込む一方です。
周りに良く思われたい
みんなに良く思われたいというプライドの高さも、自分がわからない人にみられる深層心理です。
イメージを保つために、評価してもらうために、期待に応えるために…
周囲のために頑張るのは悪いことではないけれど、これってかなりの他人軸ですよね。
そうこうしているうちに、本来の自分らしさを見失ってしまう人も少なくありません。
失敗するのが怖い
自分がわからない心理には、失敗することへの恐怖心が見え隠れしています。
ミスを恐れて挑戦するチャンスを逃していては、成功体験を積むことができず、面白みのない人生となってしまいます。
失敗への恐怖心が強すぎて行動できずにいると、ますます自分の存在価値がわからなくなるでしょう。
誰かに頼りたい
自分のことがわからない心理として、人への依存心が強いことも考えられます。
誰かに頼りたがりの人は、自分の意思がなく、相手に責任ごと丸投げしていると言えるでしょう。
たまに頼りにするくらいならいい関係性ですが、いつも頼ってばかりだと、自分で考える力や選ぶ力が衰えてしまうんですね。
甘えん坊な性格で、常に誰かにおんぶにだっこだと、あるとき急に自分がわからなくなることがあります。
自分がわからなくなる原因
自分わからなくなる原因には、下記のことが考えられます。
夢や希望がないから
夢も希望もないと、「自分は何がしたいんだろう…」とわからなくなってしまいます。
目標がなければ、モチベーションも芽生えないし、それに向かうためにすべきことも見つかりません。
目標を持って輝いている人を見て、より悲観的になることもあるでしょう。
これといった特技がないから
自分がわからなくなる原因として、特技がないことも挙げられます。
得意なことだけじゃなく、何に対しても興味が湧かない場合は、ますます自分が何をすべきかわからないでしょう。
本当は何かしらスキルを持っているはずなのに、自分には何もないと思い込んでいるパターンも少なくありません。
行動しないから
自分がわからない理由に、行動しないことも考えられます。
動かなければ気づきや学びは得られず、良くて現状維持、悪くて衰退です。
同じところに留まるのは安全ですが、行動してみなければ新たな発見はありません。
行動しなければ変化は生まれず、自分を見失ってしまうでしょう。
自己主張の機会が少ないから
自己主張をする機会が少ないことが、自分がわからなくなる原因であるケースも。
日本の学校教育は、先生が一方的に話す授業がスタンダードですが、海外では真逆で、自由に意見を話し合う機会が多いです。
個人差はありますが、日本人に引っ込み思案でシャイな人が多いのは、こうした教育を受けてきた影響が大きいように思います。
とくに目立つのが苦手で口数が少ないと、周りから「何を考えてるのかよくわからない人」と思われやすいです。
過保護な親に育てられたから
昔から自分のことがよくわからない場合は、幼少期の育ってきた環境が影響している可能性大。
過保護な親に育てられた人は、あれもこれも親がやってくれるため、自分で決断することがないんですね。
親は良かれと思っての行動ですが、子にしてみれば他人軸の人生となります。
親の言う通りに育つと、決断力や思考力が育たず、自分という人間がわからなくなりがちです。
自分の時間が足りないから
自分がわからなくなる原因として、1人の時間の足りなさも挙げられます。
日々仕事や家事に追われていると、自分のことを考える暇もなく1日が終わってしまいますよね。
同じルーティンを繰り返す毎日を過ごしていると、ある日自分がロボットか何かになったような気がしてくる場合があります。
わかってくれる人が身近にいないから
身近に理解者がいないことも、自分がわからなくなる大きな原因です。
「相手の本質を見抜く力がすごいよね」
「大雑把に見えて、実はすごく気配り上手だよね」
などの客観的な意見をもらえないと、なかなか自己理解は深まらないものです。
もしかしたら、相手への自己開示が足りないのかもしれません。
逆に、自分のことをわかってくれる人が多ければ多いほど、自分の存在価値を把握できていると言えます。
自分がわからないときの対処法
自分がわからなくなったら、ぜひ次の対処法を試してみてください。
リラックスタイムを設けて心身を癒す
自分がわからないときは、リラックスできる時間を設けましょう。
まずは、心も体もたっぷり休めることが先決です。
ゆっくりお風呂に浸かったり、マッサージに行ったり、海で波の音を聴いたり…
体をゆるめてリラックスしていると、少しずつエネルギーが回復してきます。
自分の過去を思い返してみる
心にゆとりが生まれたら、自分の過去を思い返してみてください。
幼少期を振り返ると、どんなことをして遊んでいたか、何に興味をそそられたか、好きだった物事が浮かんでくるはずです。
昔の思い出には、自分自身を紐解くヒントがたくさん隠れています。
忘れていた懐かしい感情や記憶も蘇ってくるかもしれません。
周りの人に自分のことを聞いて客観的な意見をもらう
自分1人では、多角的に自分のことを知るのに限界があります。
なぜなら、「外から見ないとわからない自分」という像も存在するからです。
だからこそ自分がわからないときの対処法として、家族や友達、同僚、恋人などに、自分のことを聞いてみるのがおすすめです。
どんな印象なのか、長所や気になること、人と違うポイントなど、いろいろ教えてもらうことで、意外な側面を知り、新たな気づきが得られるかもしれません。
「やりたいこと」と「やりたくないこと」を紙に書き出す
自分の好き嫌いや得意不得意がわからないときは、「やりたくないこと」と「やりたくないこと」を紙に書き出してみてください。
長所や短所がハッキリとわからなくても、やりたいこと・やりたくないことは感覚でわかるはずです。
できる・できないはひとまず置いておいて、心のままに書いていくと、潜在意識の声が見えてきます。
やりたいことが浮かばない場合は、やりたくないことを先にリストアップすることで、本当に自分がやりたいことや望みがわかりますよ^^
萎縮するような人や環境から離れる
自分がわからないときは、自分の意見を言えないような人物や、自分らしさを出すのがタブーな環境などからそっと離れましょう。
思わず萎縮してしまうような人と一緒にいたり、個性や意見を主張できない場所にいたりすると、どんどん自分のことがわからなくなってしまいます。
ありのままの自然体な自分でいられる環境で、気遣うことのない人と過ごす時間を増やすことで、自分らしさが出てきて存在価値にも気づけるでしょう。
自分がわからなくなることは誰だってある
自分がわからない…そう思うことは、誰しも一度はあるものです。
そんなときは、自分のために時間をとって、ぜひ自分と向き合ってみてください。
「自分探しの旅」という言葉がありますが、究極答えは自分の中にしかないです。
自分を知るのに遅すぎることはありません。
焦らずゆっくり内観して、心との対話で自分のことをより深く知っていきましょう。